土地の値段はこう決まる
井上 明義
朝日新聞社 刊
発売日 2005-02
価格:¥1,155(税込)
うーん 2005-11-10
鑑定件数業界第1位で、若い鑑定士を安い報酬で使っている大業者の社長が、私は業界で異端で、若い鑑定士に期待するとか言ってもねえ。
世の中のウラを知らない素人には面白い本かもしれんが。金融や不動産の専門家が読んだらーーーーーー。
裏話と自慢話と 2005-05-24
ちょっとビジネスが入った購入。結構気になるタイトル。
会社の新人も(タイトルだけで)買っていた。
(内容との関連性は、読んだ人自身が判断すれば良いので、ここでは触れない)土地(特に地価)に関しては、とてもとても理論的なものと、実務者による裏話的なもの、そして(大学の先生に多いが)評論家的なもの、と3つに分かれるようである。もちろん、最後のものは社長の訓話のネタくらいにしかならない。この本、不動産鑑定に携わっている経営者の著したもので、前半は評論家的のもの、後半は裏話的なものである。
前半の評論家的な部分。すぐ上で、評論家的なものをけなしたが、この著者の主張は、実務者としてのプライドに満ちており、その意味では迫力がある。ただ、地価が半分に下がる可能性は、理論的にはあり得ると思うが、著者の主張のロジックでは厳しいような気がする。後半の裏話。これは面白い。断片的に聞こえてくるような不動産鑑定士の行動原理が、活字としてうまく整理されている。もちろん、みんながみんな、そうでは無いとは思うが、既得権益に守られた業界として必死なんだな、というイメージ。この著者、つまはじきにされないんだろうか。
裏話というのは面白いだけで終わってしまいがちで、この本もそういう面がなきにしもあらず、だが、具体的な提案として掲げられている「標準化鑑定調査価格」の見直し、というのは興味深い提案である。国で検討されている取引価格の公表と、流れは一緒だが、個人的には著者の提案の延長線上での公開の方が役立つと思う。旧態依然とした業界を変える力として若い鑑定士への期待が記されている。変える、というより、社会的にふつうに考えて行動すれば変わるという趣旨であるが、これだけではなかなか難しいだろう。閉鎖的な体質の改善は、各種情報の開示等、仕組みの変更、外部からの働きかけが必要だ。とは言え、若い人への期待に便乗。頑張って欲しい。
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この記事は2006/6/6に作成しました。
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