トライアル現場主義!―売れる翻訳者へのショートカット
近藤 哲史
丸善 刊
発売日 2005-07
価格:¥1,680(税込)
ネットで仕事する全ての人が読むべきだ 2005-07-28
この本、一見すると翻訳家専用のようだが、実はネットとメールで仕事をする全ての人に役立つ内容である。昨今は仕事のやりとり=ファイルのやりとりと言っても過言ではないし、声色の力を借りず文字のみで説明、説得、指示をしなくてはならない事態に多くの職業人がさらされているのではないか。
そんなとき、大いに役立つ考え方が述べられている。自分自身の仕事の行い方を改めて見直す機会を与えられた本書に感謝している。著者の近藤氏は、イラストではお若そうだが、非常に年季の入った方とお見受けしました。
翻訳の商品性を高めるには 2005-07-13
一般に、翻訳家として仕事をしたい場合、各翻訳会社が実施する選抜試験・実力テストのようなものを受け、それに受からなければならない。
書名の「トライアル」とはその試験のことである。トライアルでは、自宅で短い翻訳を行い、翻訳会社に郵送する。
そして結果を待つことになるが、翻訳会社側は模範解答のようなものを公開しないし、
どのように採点されたか受験者にはわからないのが通常である。
落ちても結果に納得がいかない受験者や、合格基準がどの程度のものなのか知りたいと思う受験者も当然出るはずだ。
そこで本書の出番である。審査をする翻訳会社の視点から、トライアルの内実がふんだんに記されている。
特に、実際に寄せられたトライアル答案に朱を入れてA~Cの判定が下される章は興味深かった。
実際は翻訳会社によって多少基準が違うだろうし、評者によっても基準は変わってくるだろうが、
著者も絶対的な基準を基に書いているわけではないとほのめかしているので好感が持てる。翻訳家の能力として何が求められているのか。
この問には「外国語の理解/表現力」や「日本語の理解/表現力」などがあげられるだろうが、
本書を通読すると、「翻訳の商品性」という回答も見えてくる。
「商品性」とは何か、というところに意識を傾けて読み進めていくと
得られるものは大きいのではないかという印象を受けた。
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この記事は2006/6/6に作成しました。
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