ハウルの動く城 特別収録版 1/24second付き
出演:
ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
発売日 2005-11-16
国内はもちろん海外でも高い評価を受けた『千と千尋の神隠し』から3年を経て、宮崎駿監督が発表した長編アニメーション(2004年公開)。魔女の呪いで90歳の老婆に変えられてしまった少女ソフィーと、人々に恐れられているが実は臆病者の美青年魔法使いハウルが、王国の争いに巻き込まれながら心を通わせていく。ダイアナ・ウィン・ジョーンズの「魔法使いハウルと火の悪魔」を原作としたファンタジーだ。
ハウルの城がもやの中にその姿を現すファースト・シーンだけで観客を別世界に引き込む手腕からして、やはり圧倒的。エピソードの因果関係などが若干わかりにくいきらいはあるものの、晴れた日の海の輝き、静謐に佇む湖が与える安らぎ、日常の中に訪れる平和な時間といった、何気ない一瞬の素晴らしさに心を奪われずにおれない。「千と千尋〜」同様に、大筋と言うよりは細部にこそ味がある作品と言えそうだ。(安川正吾)
「ハウルの城」は「物語」というよりも「世界」 2006-06-06
評判がいまいちだったので、「好きな宮崎映画でがっかりしたくない」と、今の今までハウルの城は見ていなかった。だが、ふとした機に観てみてびっくり。これ以上ないのでは、と思えるほどの作品である。
「ハウルの城はストーリー性がない」とよく耳にするが、何故戦争が起こっているか、ソフィーが老婆になったのはどうしてかなど、そんな読解の試験で聞かれるようなことを考えて観ていると間違いなく混乱するだろう。何故なら、「ハウルの城」は「物語」というよりも「世界」だからだ。つまり、ある主題のもと筋立てに沿って組み立てられた物語というよりは、この世界とはかなり異なる独自の法則が働いている異次元空間の出来事なのだ。だから、どうしてもこうしてもなく戦争はそこで起こっているし、不可解な加齢も魔女の魔法で起こってしまうのだ。メタファーではない。向こうの世界の出来事なのだから。…全くの見知らぬ国(or星?)に踏み入れたつもりで、心を真っ白にして、目の前のスクリーンの世界に没入して楽しみたい。その世界にうまく入り込めた時、「ストーリー性がない」「わけが分からない」といった疑問も根本から払拭され、奇異だが非常に魅力的な言葉にしがたい異文化体験が待っている。
私は、宮崎監督は一般的な都合のいい理屈や望ましい視点といったものに安住することなく、ストイックに物事を見極め、消化し、独自の手法で描こうとする超リアリストだと思う。そんな彼を土壌にして出来した今回の「ハウルの城」には、時には手厳しいと思うほどの現実の有様が、上に書いたような独自の世界に翻訳された形で細部細部に如才なく描かれている。もっとも、それらは「主題」という種のものではなく、「スタンス」くらいのものだと思うが、とにかく、今回の作品は「芸術だ〜」とため息をつくことが特に多かった。是非あと何回も観たい。
これがハマルということか! 2006-03-09
はっきりいって期待しないで見ました。劇場上映のときの評判がいまひとつだったので。宮崎アニメを今まで全部見てきたので、一応見ておこうと軽い気持で見たのが良かったのか?
最初の羊の群の向こうを動くハウルの城(タイトルが出るところ)から目が釘付け。ハウルの城の奇妙さ、物語の舞台となる街や自然、それぞれのキャラクター全てが私の好みだったのです。
すみからすみまで全てに目を通したい!!と何回も何回も見ることに。こんなことは初めてです。
ストーリーは、夢の中でお話が展開されるように、意味が分からないところも確かにありました。でも、その意味を自分であれこれ考えるのがまたとっても楽しい。原作も早速読んでみましたが、それでも解明できない不思議がいっぱい。でも意味がはっきり分かってしまう映画より、ずーっと楽しいこの不思議は一体なに!?ディテールの美しさが、その全てをつつんでいるような気がします。
フランス語で見るとまた楽しいという意見に私も一票。
それにしても、映画の好みって本当に個人的なもの、しかも理屈で語れるものではないっていうことを、この年(しっかり大人)になって初めて知りました。
宮崎アニメの中で、一番好きです。
移動城 2006-02-16
今回は映画もさることながら特典に感動にいたしました。
実際に上映されたフィルムを透明キューブに気泡が入らぬよう丁寧に密封した世界で一つのアイテム
映画で流すことのできなかった涙はこちらで出ました
人生は約600億コマのフィルムになるそうです。
あくびをするだけでも何十、何百枚のフィルムを要します。
その一つ一つが素晴らしいものでありますように・・
一番好きなシーンのハウルのガラクタ?や植物や動く物体?で埋め尽くされた自慢の部屋のフィルムが一番欲しくて探し出しました。
これとにたようなシーンはナウシカやトトロでも見つけることができます
なぜか?
それは昔の感動や、懐かしさ、温もりはとても暖かく、人々は求め欲し愛すからです。
タバコ会社は赤ん坊にたばこのオモチャをもたせます
大人になった赤ん坊はその時の感触や懐かしさを無意識に求めたばこのおもちゃの感触を実際のたばこでまぎらわすのです。
だから宮崎さんは昔の映画の名場面を背景や形をかえて何度も使用されているみたいです
何度も何度もアプローチをかけてきます
ファンタジー
わたくしめは物語よりも映像面で感動しました
声にご不満の方、ぜひ『フランス語版:日本語字幕』で観てみて下さい! 2006-01-09
ハウル役のキムタクは“え〜!本当にあのキムタク?”と思ってしまったほど素敵なハウルにピッタリでした。甘くて優しい声、この手のキャラにはピッタリだと思います。これからもキムタクには声優さんとしても頑張っていって欲しいと思いました。
ソフィー役の倍賞千恵子さんは、悪いけど全然役に合っていないと感じます。やはり若い頃のソフィーには無理がありましたね。それにソフィーがおばあさんなのに若い時の声を出したりしていた時は、やっぱり素人なんだな〜と思ってしまいました。
前の古いレビューにもチラッとありましたが、
『フランス語』で観ると本当とっても良かったです!
ソフィー役の声が2人で、若い時のソフィーは可愛い感じの声の(女の子!)がとってもソフィーにマッチしていて、
日本語で見るよりももっとソフィーが好きになれてしまいました。
ハウルも他の声もとても良かったです!
ただ1つ残念なのは、荒地の魔女!これはもう美輪さんがはまり役だったので、フランス語の荒地の魔女も良かったけど、美輪さんにはかなわなかったな・・・と思いました。
『声=声優さん』に不満のある方は『フランス語版』を!
もし、そうでなくても、ぜひ、一度は『フランス語版:日本語字幕』で観てみて下さい!
映像自体もフランス語にマッチしていて本当に素敵です。
以前と違った感想を持たれると思います。お薦めです!!
声にご不満の方、ぜひ『フランス語版:日本語字幕』で観てみて下さい!
ファンタジー復活 2005-12-17
かつての宮崎アニメには、「こんなところに行ってみたい。」と思えるシーンがたくさんありました。
ラピュタの炭鉱や海賊船や天空の城、ナウシカの風の谷や腐海の底や空中遊泳、紅の豚のホテルアドリアーノやマルコの隠れ家などなど。明るい作品にも、暗くてシリアスな作品にも、必ず「なんて素敵なところなんだろう」っていう場所が本当にたくさんあって、その場所に憧れ、現実の生活から一気にファンタジーの世界に引き込まれました。このような世界を作り出す想像力こそ、宮崎監督の最大の魅力だと思っていました。
でも、最近の宮崎アニメには、「こんなところに行ってみたい」と思わせるようなシーンが少なくなってきたように思います。もののけでは、鹿のような神様が住んでいた泉のシーン、千と千尋では、魔法使いのおばあさんが住んでいた家が心に残っていますが、以前の作品ほどひきつけられる場所が多くはなかったように思います。
それが、この「ハウルの動く城」では、宮崎監督の想像力が一気に復活したかのように、そんなシーンがたくさん出てきます。まず、動く城っていうだけで面白いし、その中味も細部までこだわって作られていて楽しい。ヨーロッパ風の町も美しいし、星降る泉のシーンも吸い込まれるようにきれいです。まさにファンタジーの世界がそこにはある。
これをきっかけに、宮崎監督がまた素敵なファンタジーを作ってくださる事を願っています。そしてあの、もののけから登場して、ハウルでも出てきた、「黒くてドロドロした物体」が、宮崎アニメからなくなってくれることも祈っています(笑)。
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